形はバブル期流行らせた定番の指輪です。
古臭い形と人は言うけど、30年経っても僕は美しいと思う。
うでの部分のダイヤモンドの入れ方だって、お客様のサイズに合わせてダイヤモンドの直径と個数をちゃんと計算してやるんだよ。僕が若い頃こんなの作る職人は日本に僕だけだと思って、調子こいていました。
でも、30年経っても世間にこんなの無いもんだから、敢えて僕が死んじゃう前に、後世の若い職人さん達にアイディアあげます。こんなの隠して自慢していても日本に良い職人は育たないもんね。やる気のある職人さんだったら見ただけで作り方わかるでしょ?
職人さんで見て解らない人には作り方説明しても解らないかも知れません。
出来るもんならどんどん真似して上手になってください。僕が20代の頃はボーグ(VOGUE)を神田の古本屋でいーっぱい買って、まだまだ日本にヴァンクリーフやBVLGARIやハリー・ウィンストンが無かった頃、必死になって読みあさっていました。その頃のBVLGARIのブローチの裏の細工がヒントでした。
ちゃんと熟成して「もすけ社長流」が出来上がりました。