お客様の御主人様が「オウムガイ マニア」という事で、エメラルドと角ダイヤを組み合わせて、こんな風に作ってみました。
投稿者アーカイブ: もすけ社長
山口百恵さんのあのペンダント!
もう時効だと思って、お話します。
37年位前に、僕が当時、京橋にあった某老舗宝石輸入貿易会社に勤めていた頃(今でも宝石業界上位)、銀座のY宝石店様からのご注文で、僕は当然、御依頼主様は判らないで、通常の制作業務で制作させて頂きました。
完成納品後、数週間したある晩、会社の上司から電話がありまして「高橋君の作ったペンダント、百恵ちゃんが着けて歌っているぞ‼ 直ぐテレビつけて、夜のヒットスタジオ見ろ❗」と。
あら!
ビックリポン?
百恵ちゃんが、僕が作ったペンダント着けてる
ヾ(@゜▽゜@)ノ
びっくりしたけど、凄く嬉しかった??
あのK18で黄金比率斜め長方形カレンダー彫りのペンダントは、友和さんデザインでご注文をお受けしたものらしかった・・・
一昨年Blu-rayが出たので、Amazonで購入し懐かしい百恵さんのあの頃をSONYのシアターシステムで堪能させて頂きました。
ステージでも、ジャケットのポートレートでも百恵さんがいつも着けておられたのを観て(どのシチュエーションでも)とても大事にされていることがわかり、とても嬉しかったです。???
メンテナンスされているかな?
金具とかは、30年以上経っているけど大丈夫かな?
僕は、百恵さんのペンダントを制作させて頂いて、幸せです。僕は、死ぬまで「僕の一番の勲章」として大事にします。
ピジョン・ブラッドは最高品質のルビー?
この画像のルビーが最高品質のルビーって訳ではありませんが、僕が一番好きな色です。
このルビーは、ミャンマー・モゴック産の非加熱未処理ルビー2ctオーバーですが、ちまたで言うところの「ピジョンブラッド」ではありません。現地モゴックでは、もっと上の扱いの石です。
前にも話ましたが、モゴックでは「ピジョンブラッド」は「チャウ イーグー」と言って、胸の位置を示し、もっと良いものを「レデイ」と言って、ノドの位置を示します。現地ではピジョンブラッドより高値で取引しています。
濃い赤の中に明るい赤のモザイクが、とても美しくモゴックのキレイな大気を通った紫外線によって、凄く輝きます。
東京に戻るとガッカリするほど暗く見えるんだけどね?
ところで
「ピジョン・ブラッドって、なんなのさ?」っていう?が、またまた出始めたんだけど・・・
先週お客様が持っていらっしゃった非加熱ルビーのお話で、
メジャー ラボで、「ミャンマー産の非加熱ルビー、ピジョンブラッド」って書かれているレポート付きのルースを見せていただいて、ビックリポン?
僕の目からは「ピンキッシュ」で品質もメイクも??? なのに「ピジョン ブラッド」って?
僕が半年前に、贔屓目は無くて、これこそ「モゴック産の未処理ルビー・ピジョン ブラッド」と思って同じラボに出してとったレポートは、「ミャンマー産の非加熱ルビー・色レッド」でしたが・・・
お客様と一緒にルースを見比べると、お客様も僕のルビーの方がキレイで「こっちの方がピジョン・ブラッドだね」ということでした。巷の話だから良いけどさ、「ピジョン・ブラッド」の一言で価格は上がるのだから、鑑別レポートにそれを全て(レッドからピンク迄)に書くなら腹も立たないけど、ばらつきが有って、ある会社のレポートだけよくする風になると、またまた前に様に鑑定鑑別機関の信頼失墜の引き金になりかねない。
まあ鑑別するGGの主観によって決定されるものだろうけど、納得しがたいよね。だったらラボで、そんなコメント付けないで欲しいよね。
宝石業界で、販売促進のため産地に関係無く、そこそこの物でも、ピジョン ブラッドっておかしいよね。
この間、アフリカ産のルビーにピジョン・ブラッドって某ラボの鑑別レポートがついていた石を見たけど、モゴック産非加熱未処理ルビー以外にピジョン・ブラッドってつけていいの?
「ロイヤル・ブルー」もモゴック産・非加熱未処理サファイアの最上のものにつけられたものだったはずだけど・・・いーのかしら?
僕の認識と違うなあ。
僕は、40年位いろんなルビーを見てきて、かなりタイの業者にも騙されながらも、やっぱりモゴックのルビーが好きだし、モゴックのルビーやサファイアは他の産地の物とは別格なパワーだと確信しています。
どっかで話したけど、英国はこれを狙って進出して来たんじゃねーの?と思えるほどです。
ラボは鉱物の産地や色石の改善処理法等のレポートをキチンと調べて報告して欲しい。価格に影響するコメントをその時の鑑定士が主観で付けないで欲しい。
買い手側のお客さんは、実際に現物がそうでなくてもラボのレポートだけを重視して買うだろうしねぇ?
買い手のお客さんも、有名高級ブランド店に何回も通って、本物の高品質のモゴック産非加熱未処理ルビー等の宝石を見て勉強してくださいませ。
ラボの鑑定士も本当の本物をどれだけ見ているんだろうね?実際に各鉱山に直接行って、サンプルを採取してくる強者の鑑定鑑別機関は世界にどれ程あるんだろうか?業者に金貰って都合の良いレポート出してんじゃねえかと疑心暗鬼の今日この頃✨
そういえば、何年か前の「ゴルゴ13」で、タイの架空鑑別機関の不正のストーリーが書かれていて、その中でも、「ピジョン・ブラッド」と書いて欲しい業者と鑑定業者の裏取引や、その鑑定鑑別会社が色石からダイヤモンドの鑑定鑑別の世界進出迄、実際ありそうなお話で、ぞっとしました。
裏側の美学
これが「粋」!
落ち着いた普通の指輪を装う中、すっーと指を抜いた瞬間、ちらりと意外性を見せるという演出!
見えないところに趣向を凝らして「粋」に裏勝り(うらまさり)を楽しんでみてはいかがでしょうか?
羽織で言うところの「裏勝り(うらまさり)」
贅沢な裏、
まさに “裏勝り” です。
江戸時代、度々出される奢侈禁止令に、庶民はその中でもどうにかオシャレを楽しもうと、裏に高価な布を付けたり、派手な色・柄を描いたり・・・表から見えないところ、裏でオシャレを楽しみました。
裏ですから外からは見えないところです。きっと、ここ裏には、自分だけの秘める喜び・面白さがあったに違いありません。
もすけ社長は、透かし彫りを超得意とする、日本の職人です??
是非、一点は粋なジュエリーでお楽しみください。
ミャンマー・モゴック産 非加熱未処理ルビー5ct
当時、日本では「もすけ社長」が持っていた最大の大きさのミャンマー・モゴック産 非加熱 未処理 ルビー5ctです。
この大きさでクリアーだったら1億円オーバーでしょう。(クリアーだったら鑑別機関では産地の特定が出来ないけどね)
モゴックのルビーは内包物が多いのが特徴だったりするんだけど、特徴が無いと産地の特定が出来ない訳で、希にクリアーなルビーが出ると、信用で取引されます。
まあ、ほとんどの場合はモゴック独特の内包物が産地を教えてくれるけ訳で、見えると、ある意味安心です。
加熱処理石も低温加熱だと、肉眼ではほとんど判別出来ないし、やはりルビーのトレーサビリティが大切なのです。長年付き合った信用できる人から仕入れることが大事で、お客様の安心のために鑑別機関を利用させていただいております。
そういう鑑別機関でさえ、ほとんど自社と取引先の利益のため、良いように検査結果を書いて出していました。長年この業界にいると見なくて良いものを見せていただけました。このレポートの鑑定鑑別機関も内部告発で消えてしまいました。たいていはダイヤモンドのレポートの改ざんでした。ネットで検索してみると、各社あまりに多過ぎて驚きますよ。
大手のデパートの宝石店で扱っていたダイヤモンド鑑定書もそのてのもので、お店もお客様も被害を被ってしまいました。
やはり、何でもその道に精通したプロの眼で選んだ物を手に入れることが重要です。
ミャンマー・モゴック産 非加熱未処理ルビー3.58ct
このルビーは、現地で「ゴ」と呼ばれる、シルクインクルージョンの集まった部分が有りますが、欠点と捉えず、ルビーの中に神様が座っていると言って付加価値を着けて売ろうとしていました。
おおむねクリアでインクルージョンも少なめで赤みが強く美しいルビーでした。(^-^)v
3.58ctのビルマのモゴック産非加熱未処理ルビーの日独のレポートです。
3.58ctモゴック産非加熱ルビーとレッドスピネル。
ミャンマー・モゴック産非加熱ルビー1.49ct
埋もれていた画像発見しました‼
凄みさえ感じるでしょ✨❇
カメラ上手になったでしょう?(オートマチックのおかげだろう)
「君の写真は季節感が無いね!」とよく言われます。
アトリエから出ないので、たまに、お店の前の道路に落ちてる葉っぱ拾って、背景に入れたりするけど、・・・・んーめんどくさい。
ちゃっちゃと写真撮って次のいくべ❗
ワンパターンで良いんじゃなかろうかと居直る。
しかもRICOHのGRⅢのマクロは完璧(ルビーの色はダメだけどね)楽チン。
だってNikonのDfでカールツァイスの50mm着けたら気に入ったルビーの色を出すためとピントの位置も絞りもシャッター速度も、はたまたISO感度の設定だけで半日つぶれちゃうよ。
ミャンマー・モゴック産非加熱ルビー
昨日のミャンマー・モゴック産の非加熱未処理ルビー1.49ctの、画像と次のオーナー様の指輪とGIAのレポートです。
カメラでモゴックレディの美しさは表現出来ません。残念な僕の文章力は、こんなもんだけど、伝わって欲しいです。
モゴックの55年前の古いカットです。
色は赤みが濃くオレンジやモゴックでは良くある紫もありません。シルエットは、ご覧にようにズングリムックリで、裏側にはナチュラルもあります。キューレットの位置もずれています。原石の状態から一番色が良く取れ、キャラットの歩留まりの良いカットなのでしょう。ダイヤモンドだったら暗くなっちゃうほど深いお尻のカットだけど、ギラギラ輝く細かいモザイクが底から飛び出てきます。これはカッターの技です。
決してクリアーではなく、内包物もモゴック独特のアパタイトやカルサイトが小さいながら3つ位有りますが、ルビーの輝きに全く影響を与えていません。
内包物が欠点とならない証拠の様な素晴らしいルビーです。
やっぱり言葉じゃ伝わらないかもしれません。
今はもうお店にありません。
8月4日(木)現在の在庫は、小さめではありますが、ビルマ・モゴック産非加熱ルビーのピジョンブラッドを御覧いただけます。
一番良いのは非売品です(;^_^A
ずるいでしょう?
だって大好きなルビーだもんね❤
大好きなモゴックルビーの指輪
映画「フェイス オフ」のワンシーンに出ていた、ニコラス・ケイジの指に着いていて、「カッコいいな?」と思って、
自分用に作っちゃいました?✌
このルビーは、ミャンマー・モゴック産非加熱未処理ルビーといって、地球が出来て、海や山や大地が出来たときに同時に(年月を経て)地中で大きな熱と圧力と偶然による近くの物質をも取り込み鉱物となって、数億年と何万年か後に人の目に触れ、キレイな原石の結晶のまま磨かれた石です。55年前にモゴックで研磨され今では日本にあります。
世間一般のルビーは、たぶん殆ど加熱処理(品質や色の悪い原石に1000度以上の熱を加えて赤くし、キズ等は、同時に鉛ガラスを染み込ませてある。研磨されたら熟練者じゃないと区別出来ない)されたルビーです。鑑別書に「〜のためにエンハンスメントがされています」とか最近の親切な鑑別機関だと「色の改善を目的とした加熱が行われています。鉛ガラスの含浸処理が行われています」とコメントされています。
それで、このルビーは特にルビーマニア垂涎の「Mogok Lady」なんです。1.49ctと小さめではありますが、フランスの業者から$4万で欲しい‼とオファーされた逸品です(その時売れば良かったね)
ルビーマニアでない方のためにご説明しますと、現地モゴックではピジョンブラッド以上の定義として、「レディイ」と呼んでいます。勝手に僕が「Lady」と書くことにしたのですが、現地ではピジョンブラッドの事を体の胸の位置にたとえて、それよりは上の意味「レディイ」(体の咽のことです)と呼んで特別なルビーとして取り扱われています。
少し赤みが濃く暗いのですが、高地で空気のキレイなモゴックの紫外線たっぷりの太陽光線下では、線香花火百個分位のキラキラ感がビシバシとルビーの中から飛び出てきます。
「ビックリ ポン」です。
東京の太陽光線下ではいまいちだけどね?
これでもGIAでピジョンブラッドが付いて、「ちょっと暗いけどね・・・」とコメントされています。
次に、ミャンマー・モゴック産の非加熱未処理のルビー「Mogok lady」2ctが手に入ったわらしべ長者の「もすけ社長」は、この1.49ctを手放したのであった。